公開日:2022/04/22 最終更新日:2022/05/16

工務店ってそもそもどんなの？

工務店とは地域密着型の建設会社の事です。日本全国に営業拠点があるハウスメーカーと違い、知名度は低いものの、きめ細かなサービスが受けられます。一般的に多く見られる工務店は、本社のある街を中心に社長と数名のスタッフで活動しています。フランチャイズの加盟店は、本部が開発して指導を行う工法や規格を使用し、各地域にある工務店が施工を担当します。加盟店は本部が一括して仕入れた建材を使用するため、コストを抑える事が可能で、本部や他の加盟店と技術や経営に関するノウハウも共有できます。複数のフランチャイズに加盟して様々な工法やデザインの住宅を造っている工務店も存在します。

地域における中堅ビルダーは、着工棟数が一般的な工務店より多く、ハウスメーカーのようにモデルハウスや住宅展示場を設置する場合もあります。社名ではなく自社が開発したブランド名で営業活動を行っているケースも多く見られます。中堅ビルダーは近隣の県や市などに支店や営業所を設置し、広い地域で施工を行うのが一般的です。

工務店はハウスメーカーのように規格化された住宅を建設するのではなく、一品生産を行う点に特徴があります。会社の方針や構造、法令などに問題がなければ利用者からの様々な要望に柔軟な対応が可能です。間取りや構造、外観などに融通が利くため理想的な住宅を造る事ができます。ハウスメーカーでは規格化された住宅を造っているため、木造で大きな吹き抜けを設けるなどができない場合があります。工務店は設計の自由度が高く、ハウスメーカーでは困難とされる構造でも問題が生じないように設計、施工が可能な場合もあります。

数寄屋造りなどこだわりのある住宅を建てたい場合には、一品生産を行う地域密着型の建設会社の方が適しています。工務店は、ハウスメーカーのように大量生産や大量仕入れによって建材や設備のコストを安く抑える事はできませんが、広告費やその他の諸経費が少ないため、建物価格が安くなるのが通常です。コストパフォーマンスが優れているといえるでしょう。

地域密着型の建設会社で住宅を建てる場合、価格帯にもよりますが一般的に周辺地域の相場と比べて1割から2割ほど安くなります。同じコストをかけるのであれば、ハウスメーカーに依頼する場合と比べて理想的な家造りが可能です。コストを抑えつつイメージ通りの住宅を造りたい場合には、ハウスメーカーではなく一品生産を得意とする工務店を選ぶと良いでしょう。